@article{oai:ohka.repo.nii.ac.jp:00000401, author = {森川, 拓也 and MORIKAWA, Takuya}, issue = {27}, journal = {桜花学園大学保育学部研究紀要, BULLETIN OF SCHOOL OF EARLY CHILDHOOD EDUCATION AND CARE OHKAGAKUEN UNIVERSITY}, month = {Mar}, note = {文学は登場人物の言動が中心に展開されるものである。プロットを追う時も登場人物の言動を追うことが主となる。その言動により着目すれば、「なぜ?」「変だ」と思う場面がいくつも見つけられ、簡単にプロットを追えなくなる。それが作者の「仕掛け」である。「仕掛け」を手がかりにして、プロットを追うだけの授業から抜け出し、教材を解釈し深く理解する授業への転換を図ることが必要だと考える。そこで用いたいのが「アブダクション(abduction)」である。アブダクションとは、結果から原因を導き出す仮説的な推論のことで、文学教材の読みに適用させると、登場人物の言動に疑問をもち、その言動の原因を推論するという方法といえる。言動の原因を考える授業は当然のことながらたくさんあるが、それらの多くは推論ではなく、読んだ印象や思い込みを出し合っているに過ぎないことが多い。推論は科学的な方法でもあるから、やはり客観的な証拠による論理づけが必要であり、その証拠を教材上の言葉から探ることが求められる。アブダクションは登場人物のあらゆる言動に用いる必要はなく、作者の「仕掛け」と思われる場面でこそ活かされるものであり、文学を読み取るために有効な方法と言える。}, pages = {45--53}, title = {硬直化した教材観を変える方法についての研究 2 ―「アブダクション」を適用する読み―}, year = {2023}, yomi = {モリカワ, タクヤ} }